移動時間が勿体無いから、自分の価値をもっと上げる必要がある。

移動時間が勿体無い。
 
高校生の頃から、移動時間の勿体なさが大嫌いだった。
 
電車に乗っている時間、自転車を漕いでいる時間、歩いている時間。
 
何もしないでボーッとしている時間が苦痛である。
 
「ただ移動しかしていない時間」というのが耐えられない。
 
なぜここまでボーッとしている時間が嫌いなのだろうか。
 
それはたぶん、時間をロストしている感覚に陥るからだと思う。
 
移動時間はあくまで移動時間であるから、別に時間をロストしている訳ではないのだけど。
 
移動しかしていない時間というのが嫌いである。
 
そもそも移動時間が嫌いである。
 
移動しなければならない時点で非効率だなって思うし、その移動時間にやることまで決めておきたいタイプである。
 
「ここではこれをやって、次の場所に移動の最中にこれを決めちゃおう」みたいな、些細な内容でも良い。
 
ただ「はい、移動しま〜す」みたいな時間が嫌いである。
 
移動だって立派な時間の消費であるから、その時間もコンテンツを消費する時間もしくはクリエイティブな時間にしたい。
 
-自動運転がくる-
 
移動時間の問題は、近年のうちに一気に解決されるであろうと言われる。
 
それが自動運転である。
 
自動運転が車に搭載されるようになれば、移動時間は全て自分で使えるようになる。
 
もはや家にいるような状態で、物理的に移動していけるようになるのだ。
 
これは間違いなく革命であり、世界を変えていく発明だ。
 
自動運転ありの世界と、なしの世界では生産性が全く違ってくるだろう。
 
では我々は?我々日本人はどっちの世界に住むことができるだろうか。
 
日本の技術力のおかげで自動運転が来たら、僕らは総じてその恩恵を享受できると思っているかもしれない。
 
でも待って、よく考えて。
 
技術や製品っていうのは、マスに売れ始めてから生産が増え、単価が下がっていくもの。
 
自動運転車だって、きっと最初は高いはずだ。
 
そもそも初期は保険の設定など、国や制度で補填しきれない部分は個人の負担になるはずだから、初期費用というか購入費用はかなりハードルが高めになるはずだ。
 
ということは、自動運転がすべからく入ってくるまでの間に、つまり自動運転車のコストがまだまだ一般の人が買える値段ではない期間が、多少なりとも存在するはずだ。
 
この期間がどれくらいあるかはわからない。
 
しかし法整備や保険の制度など準備に時間がかかるものがたくさんあるはずで、年単位での期間となるであろうことは容易に想像がつく。
 
まあ当たり前だ。
 
そりゃそうだろって感じだ。
 
でも僕はこの期間が恐ろしい期間になると思っている。
 
つまり、その期間で今ある差がさらに埋めがたいほどの差になると。
 
初期の自動運転車は1000万ぐらいするだろうか。
 
もしかしたらもっとするかもしれないけど。
 
とにかく一般的な車より高いのは間違いない。
 
では発売が開始したとして、初期に購入できるのは1000万クラスの買い物をパッとできる人に限られる。
 
1000万クラスのローンを組める人や現金で持ってる人、そういったクラスの人に絞られるだろう。
 
そして自動運転は全ての垣根をぶち壊すイノベーションだ。
 
距離や地方や都会やローカルやグローバル、そういった言葉全てぶちのめす力を持った革命である。
 
そもそも移動時間というものがこの世からなくなる。
 
自動運転の乗り物からお店へ、自動運転に戻って読書、そして次はオフィスでMTG、自動運転で軽い仮眠、食事のあと別の場所で別の人と会う、、、
 
移動という概念すらなくなる。
 
その頃には移動時間というのはわざと時間を確保して消費するコンテンツとなっているはずだ。
 
筋トレやフィットネスがコンテンツとなっているように。
 
-チリツモのパワー-
 
自動運転がやってくると、まずはクリエイティブ層がこぞって手に入れるだろう。
 
何よりも時間の価値が重要だと認識しているクラスである。
 
そのクラスだっていつも移動しているわけで、今その時間全てを有効に活用しきれていない人も多いだろう。
 
そういった人も、自動運転で全ての移動時間をその他の時間に転換することができるようになる。
 
この差はでかい。
 
相当でかいと思う。
 
普通に考えて、人って結構移動に時間を使っているものだからだ。
 
自分も昨日は4箇所で予定があったのだが、結局移動に4時間ぐらい使った。
 
その全てが無駄ってわけじゃないけれど、でもその移動時間が代わりに全部家にいたことにできたなら、やれることはたくさん増えたなとは思う。
 
仮眠もベッドで取れるし(いま家にベッドないけど)、読書も机でできるし、ネットも机でできる。
 
電車などの隙間時間を有効に使う方法も大事だと思うけど、究極その時間家にいられるならそっちの方がよくね?
 
ライフハックっていうのは、いかに家にいる状態のような一番効率の良い方法論を模索するものだから、家にいるのが一番いいんです。
 
移動時間が全部可処分時間になるとしたら。
 
「まあでも私はそんなに移動時間ないし、スマホいじってるからそんな無駄でもないし、別にそんな変わらんくね?」
 
って思ったあなた。
 
わかる、わかるよ。
 
確かにそう感じるだろう。
 
そもそもスマホによって隙間時間はかなり容易に可処分時間に変わっていったと思う。
 
昔なんて本しかなかったから、本を読めない状況になった瞬間アウト。
 
小学校の行き帰りや、トイレの最中とか、ずーっと本を読んでいた。
 
バスとか自転車に乗るときは本を読めない、だからバス移動が嫌いだった。
 
なんせバスで本読むと酔う。
 
でも高校生になってから、MDプレイヤーを買ってから選択の幅が増えた。
 
本以外に音楽という選択肢が生まれた。
 
究極いうと、オーディオブックのような本を読んで聴かせてくれるものが聴きたかったのだが、当時日本語のオーディオブックはほとんどなかった。
 
あっても古典的な小説とか、昔話とか。
 
勉強に繋がるようなものはなかった。
 
海外のオーディオブックとかも探したけど、当時はダウンロードとかが出来なくて、CDで買おうとしても届け先の選択肢に日本が入ってなかったり。
 
だから諦めて音楽で勉強することに。
 
英語の歌をひたすら聴き続けるという究極の勉強法に落とし込んでいく。
 
よく英語の勉強で言われるのは「理解できない英語をたくさん聴いてもしょうがないから、理解できるものを聴きましょう」と。
 
これは確かにそうで、BGMにしかならないような音をただ聴いてても勉強にはならないと思う。
 
ではどうするべきか。
 
選択肢は2つだ。
 
1つは、自分でも歌詞を調べる、発音してみる、歌ってみる、真似してみる。
 
ただ聴き流すのではなく、一緒に歌えるようにする。
 
そうすることで自然と歌詞が入ってくる、歌詞が入ってくれば、意味を調べれば理解できる。
 
歌えるようになると、そのフレーズに出てくる単語の意味と発音は完璧である。
 
それをひたすら繰り返す。
 
これが僕の英語必勝法である。
 
もう1つは、これも同じような感じだが、ひたすら繰り返す、これである。
 
多少流し聴きしてたってダメだよっていう言葉には、「一般的な多少の量ではダメ」という意味が含まれている。
 
つまり、一般をはみ出す範囲で聴きまくればいい。
 
もうほんとに、それだけを聴き続ける。
 
例えばアルバムを聴くと決めたら、マジでそれだけをひたすら聴き続ける。
 
そうするとたぶん100回目ぐらいで自然と歌詞が口から溢れでる。
 
そうしたらしめたものだ。
 
そこからどんどん歌詞を調べていくだけでいい。
 
僕はこれをビートルズでやった。
 
高校3年間、自転車の行き帰り、往復で1時間半ぐらい毎日チャリ漕いでたんだけど、その時間はすべてビートルズとアジカン。
 
勉強はビートルズ、リフレッシュしたいときはアジカン。
 
その二択だけでやり続けてました。
 
しかもMDだから、今みたいに好きな曲をすぐに入れて、、っていうわけにはいかない。
 
自ずと1ヶ月間ビートルズの1アルバムのみっていう場合もあるわけです。
 
そうすると往復でアルバムだと二周ぐらいするんで、月だけで50周。
 
そんだけ聴き続けると、一年経てば勝手に歌詞がはいってくるようになる。
 
これが必勝法です。
 
特に言語は考えて勉強する時間をなるべく排除して、自然と触れるようにしていくのが一番良いと思っています。
 
話がそれましたね。
 
スマホによる可処分時間の増加の話だった。
 
昔はそんな感じでしたが、今では誰でもスマホを使っている時代です。
 
5分あけば読書でも、友達と会話でも、ツイッターでも、インスタでも、文章だって書けちゃう。
 
なんならいまもトラックでゴミ捨てる順番待ちしながら書いてる。
 
さらに5Gやスマホそのもの、通信環境の向上により、できることはどんどん増えている。
 
特に顕著なのは動画の分野だ。
 
つい最近まで、そもそもスマホで動画を見るっていうことは特殊な状況だった。
 
wifiの環境があるのが当然として、動画を見るにはロードにかなり時間が掛かった。
 
アップロードなんてことになると、数秒の動画でも何分か掛かって当然だったのである。
 
しかし今はインスタのストーリーやスナップチャットに代表されるように、動画を気軽に投稿するのが当たり前となっている。
 
そうなってくると次に来るのはライブ配信である。
 
すでにLINEライブやyoutubeライブ、インスタライブなど、ライブ配信できるアプリが充実してきている。
 
携帯キャリア各社もそれに呼応するように、相次いでギガプランをスタート。
 
今まで月に3~5GBあればよかったプランが、50GB使い放題!なんてプランも出ている始末。
 
明らかに動画への対応にシフトしてきている。
 
今まで芸能人やタレントしか存在していなかったライブ、番組配信という分野に、個人が一気に流入し始めている。
 
それを可能にしているのはもちろん、圧倒的なクオリティを持ったパーソナルコンピューター、スマートフォンのおかげである。
 
時間が貴重であることは疑いようのない事実であるが、今後さらに時間の取り合いが全てのコンテンツで始まるはずだ。
 
宣伝やコミュニケーションが全て動画へと変換される日も近いのかもしれない。
 
また話題が逸れた。
 
だらだら喋ってると一生終わらなそうなので、まとめに入りたいと思う。
 
-自動運転が来る前が勝負の分かれ目である-
 
自動運転が来た時に、つまり一般の人が購入できるところまで降りて来た時に「それが買える状態であるかどうか」というのが大きなポイントになって来ると思う。
 
自動運転は人の人生を変えてしまう発明であり、生産効率を一気に引き上げていくものだ。
 
そのスタート地点でいかにいい位置をとっておけるか。
 
成功という観点で言うと、そのポジショニングを取れているかどうかが大切である。
 
自動運転が社会に投下されているのに、今後不便になっていく可能性すらある交通網に頼るしかない状態では危ない。
 
以前、韓国に行った際に、タクシーの便利さに感動した。
 
おそらく、日本においてもタクシーのサービスの良さは特筆すべきものなのであろう。
 
だが日本でタクシーを使う機会があまりない。
 
それは、日本の交通網が優秀であるということ、他の交通手段と比べて割高であることが影響していると思う。
 
なんせ韓国はタクシーが安い。
 
3~4人で移動するのであれば、電車と値段が変わらない。
 
タクシーは便利だ。
 
なんせ自分は子供の頃から、贅沢を禁止されていた家に生まれたので(貧乏って言え)、タクシーなんていうのは貴族の乗り物だと思っていて、今でもタクシーに乗るにはメンタルブロックがすごいのだが、やはり便利である。
 
電車で行けばいくらで済む、っていう発想ではなく、タクシーを使うことによって節約できる時間分もコスト計算して概算する必要がある。
 
例えば、タクシーなら8000円だけど、電車なら1000円だから、電車の方がお得だ!っていう感覚ではなく、
 
電車移動なら、駅までの時間20分+電車待ち時間3分、電車に乗ってる時間30分、駅から目的地まで15分で合計68分。
 
タクシーなら今ここから目的地まで40分、差は単純に時間差でも約30分。
 
さらにタクシーなら個室の状態で誰にも邪魔されずにスマホを40分間触れる。
 
先ほど行ったように、スマホさえあればなんでもできる今、40分あれば結構なことができる。
 
逆に電車移動だとそうもいかない、歩きながらスマホするのは危ないし、電車でもガラガラで快適に座れる状態じゃない限り、周りの人が気になって集中できる時間はあっても15分とかじゃないだろうか。
 
つまりこのスマホを触れている差分の時間、25分も追加して、結果差は55分ほどになる。
 
自分の時給にもよるかもしれないが、毎日電車移動のたびにこの時間を失っていると考えると、なかなか悲劇である。
 
別にそれぐらいならよくね?って思うかもしれないが、この積み重ねが後々聞いて来るのだ。
 
自分の時間の使い方をもっと見直せば、普段の生活から時間を作り出すことは可能である。
 
そうやって今死んでいる時間、実は工夫をすればもっと有効に活用できる時間を、見つけていく作業が重要である。
 
自動運転が来れば、そんなものはもろとも消し去ってくれるはずであるが、その前にそういった「時間効率的ことに対する意識や考え」を持っておかないと、置いていかれるような気がしている。
 
一体何に置いていかれるのか、何に焦っているのかは自分でもわからないが。
 
とにかく自分の可処分時間をもっともっと増やしていきたい。
 
やりたいこと全部できるように、効率化していきたい。
 
この文章だって、毎日書くぐらい余裕っていう状態になりたい。
 
何が言いたいかっていうと、ブログぐらいキチンと毎日書けるようになりたい。
 
そして移動時間など、お金があれば可処分時間になるようなものは全て可処分にしたい。
 
そうすることでさらにお金を楽しく稼ぐ時間を増やしていきたい。
 
そのサイクルをハイスピードで回していきたい。
 
現場からは以上です。