風の谷のナウシカという漫画が面白い。

風の谷のナウシカを読んでいる。

 

そうである、観ているのではない、読んでいるのだ。

 

風の谷のナウシカと言えば、ジブリ作品の中でも人気が高く、メーヴェと共に風になりたい、なんてことを言いながら焼酎を飲む新橋のおじちゃんが後を絶たない。

 

とても人気のあるジブリ映画である。そう、映画なのだ。

 

風の谷のナウシカと言えば映画。たまに金曜ロードショーでやる、ジブリ映画のバルスしないほうのやつ。

 

しかし今、私はバイト先の倉庫で、この風の谷を漫画で読んでいる。

 

風の谷の原作が漫画であることを知る人は少ないのではないだろうか。

 

いや、もしかしたら映画を作る過程でストーリーとして漫画を作ったという、映画ありきの話なのかもしれないが、そんなことはこの際どうでもいい。

 

風の谷には、ストーリーとして漫画が存在するということだ。

 

この漫画、7巻セットなんだけれど、たまたま不用品としてどっかの家から出てきたのだ。

 

まあ普通なら古紙として処分してしまうものだが、勿体無いので読んでから処分することにした。

 

それで仕事の合間に読み始めたのだが、これが面白い。

 

風の谷の映画には出てこないキャラがたくさん出てきて、物語もいろんな深みが出てきて、とっても面白い。

 

ついついおもしろくて読みふけってしまう。正直仕事どころではない。

 

仕事なんてどうでもいいから漫画を読んでいたい。

 

仕事で作業に出ている時も、あー、早く倉庫に帰って漫画読みたいなー、って思っている自分がいる。

 

本当に、気持ち悪いぐらい漫画が好きである。

 

好きな漫画がいくらでも読める状況になったら、自分は一気に堕落した人生を歩むことだろう。

 

それはもう、本当に間違いない。

 

だから、なんとかして漫画を読めない状況を作り出していくしかない。

 

世が世なら目をくり抜くしか方法がないが、今のご時世なら他にできることがあるはずだ。

 

右手を切断して、ページがめくれないようにする、といった方法が考えられる。

 

しかし自分は類人猿の中でも手先が器用なほうだ。

 

そうなると右手だけでは心許ない。

 

切断後1週間で、左手でページをめくれるように進化を遂げてしまう。

 

こうなってくると、左手も切断するしか方法がない。

 

しかし自分は類人猿の中でも足先が器用な方だ。

 

左手切断後1週間で、足でページをめくれるように進化を遂げてしまう。

 

そうなってくると、両足を切断するしか、選択肢は残されていない。

 

しかし自分は類人猿の中でも舌先が器用な方だ。

 

両足を切断後、1週間で舌先でページをめくれるように進化を遂げるはずだ。

 

こうなるともはや、舌先をちょん切るしか、もはやそれしか事態を収拾できないところまで追い詰められる。

 

しかしこうなってくると、もはや漫画どころではない。

 

普段の生活もままならない。

 

ということは、漫画を読めないようにするためには、普段の生活、類人猿としての最低限の生活を手放すしか、僕に残された道はないことになる。

 

漫画とは、それほどに危険なものなのである。

 

劇薬、と言ってもいいかもしれない。

 

なんてことを考えながら、明日も漫画を読むことになる。

 

仕事なんて、漫画を読むことに比べればうんこみたいなものである。

 

もはやうんこである。

 

うんこ以外の何者でもない。

 

なんてことを考えながら、明日のために寝ることにする。

 

明日の漫画に備えたい。

 

現場からは以上です。