納豆論議
納豆が嫌いだ。
そもそも納豆ってなんなんですか。みんなちゃんと認識して食べてますか。
僕、嘘つくの嫌いなんで、これは本当の話なんですけど、納豆って腐った大豆ですからね?
普通の人は腐った食べ物は食べないんですよ。お腹壊しちゃうから。
腐った匂いを「臭い」と感じるのは、生物の防衛本能で「こういう匂いがするやつは食べちゃダメだよ」って伝えてくれているわけで。
本来腐ったものは唾棄すべき存在なわけ。断固唾棄すべきなわけ。
それがなんですか、大豆は健康にいいだとか、お肌にいいだとか、どういうことですか。
あまつさえ、「納豆のネバネバが体にいい」ですって?ちょっと待って!腐ってる腐ってる!
他の動物は絶対に食べないような、異臭を放つ腐った豆を、人間は「うめえうめえ」言いながら食う。
「うめえうめえ」言いながら、ご飯にかけて食う。執拗なまでにかき混ぜて、ネギとか一緒に乗せて食う。
そもそもネギとか一緒に食う時点で、消臭したがってるじゃない。なぜ臭いものを好き好んで食ってるくせに消臭するのか。一体何がしたいのか。
大豆だって腐りたくて腐ってるわけじゃないはずだ。できればやつらだって、新鮮なうちに食べて欲しかっただろう。
それがどうだ。わざと腐るように置いておかれるのだ。なんかワラみたいなのに包まれて「この方が風味が出る」とかわけのわからないことを言われるのだ。
風味もクソもあるか。腐ってるのである。そいつは腐っているのだ。
一番厄介なのは、納豆が好きなやつである。
納豆が好きなやつは、納豆好きをえらく強調してくる。えらく強調してくるきらいがある。
僕が納豆をあんまり食べないという話をすると「えー!なんで納豆食べないの?こんなにうまいのに!」とか言いながら横で納豆巻きとか食べ出す。
「うーん、おいし〜」とか言いながら、目の前で食べ出す。
腐った豆を食べているのを見せられている人の気持ちにもなれ。お前も横で腐ったりんご齧りながら「うーん、トレビアン〜」なって言ってる奴がいたら嫌だろう。
腐ったりんご食べてる奴に「すっごい美味しいよ?食べる?」とか言われて食うのか。お前は食うのか。それと同じことを、お前は納豆でやっているのだ。
納豆がタチが悪いのは、そのネバネバである。
完全に食べにくい。完全に食べづらくしてきてやがる。大人しく口に入ればいいものを「自分、このネバネバが持ち味なんで」なんて言いながらやたら糸を引いてくる。
「このネバネバがたまらない、なんていうお客様もいらっしゃるので、、」なんて顔をして、ひたすら糸引いてきやがる。鬱陶しいこと、この上ない。
そのネバネバが口の周りや、手につこうものなら不快の極地である。完全に不快。不快100%。
でもここまでは許せる。食べ物が臭いのは別にいい。食う奴がそれでいいんだから。
ネバネバもしょうがない。そういう食べ物なんだろう。きっと旨み成分があるんだろう。ネバネバに誇りを持って、なんとか自制心を保っているのであろう。
ただ我慢できないのは、食った後である。
なんとこいつは、食った後も臭う。食った後にも「自分、自己主張強いタイプなんで」とばかりに口から主張してくる。食った後に臭うってどういうことや、許されていいのか、法治国家でこんなことが許されていいのか。
食べる時臭くて、ネバネバして食べづらくて、それでいて食べた後も口が臭うって、もう地獄やないか。地獄の三丁目三行半やないか。
納豆には一度、しっかりと自分を見つめ直し、今後の対策及びアジェンダを発表してほしい。
大豆としての誇りを忘れずに、これからの活動に本腰を入れてほしい。
今後の納豆の活躍に期待したい。
今回はこれぐらいにしておいてやろう。
なお、「食べた後臭いで言ったら、ニンニクとかもそうじゃないか」なんて言い出す奴がいるかもしれないから、これだけは言っておく。
ニンニクはいいの!
現場からは以上です。