滝沢カレンさんのインスタは宇宙だ。

滝沢カレンさんのインスタグラムがすごい。
 
すごいっていうか、もう本当にヤバい。
 
生まれてきて28年間。いろんな文章を読んできた。好きな文体、苦手な文体、ワクワクする文章、寂しさを感じる文章。
 
作家さん、書いている人によって、その文体は様々であり、この人はすげえなって思うような人もいた。この人の文章、宇宙だなって。
 
特にわかりやすいのは村上春樹である。読書家を自称する僕が村上春樹と出会ったのは18歳の時。高校卒業後、当時の学力で受かる大学がなかったために浪人することになった幼児青年。
 
感受性豊かな青年幼児は、予備校が本格的に始まる前に、センチメンタルな映画にどハマり。宮崎あおい、長澤まさみ、成海璃子などが出ている映画を片っ端から見ていくストロングスタイル。
 
まあそこらへんの若い女優が出ている映画は、青春系の映画が多いわけで、センチメンタルまっしぐら。ロマンス街道爆進中。
 
そして最後に「タイヨウのうた」を観て撃沈。高校生男女2人の甘酸っぱい恋を描きながらも、ヒロインがギター弾いてて、両思いのカップルになったんだけどヒロインが病気で死んじゃう一夏の思い出っていうストロングスタイル。(ストロングスタイルってなんや)
 
結果、絵に描いたように映画のヒロイン役だったYUIにどハマり。おでも大学さ行ったら音楽やんべ、ほんでめんこいネーちゃんとサーフィンさするべってなりました。
 
そんなセンチメンタルど真ん中な時に出会った村上春樹。その出会いはまさに衝撃。青天の霹靂。例えるなら、シュークリームだと思って食べてたやつを後になって「それ、シューケーキだよ?」って言われたかのような感覚。
 
見る見る間にのめり込み、浪人生の本分であるはずの勉強が手につかない可能性さえ出てきたが、我一片の悔いなし。村上春樹の文章を読むことよりも大切なことが人生にあるだろうか、いやあるはずがない、あろうこともない。
 
それぐらいの衝撃。読んだのはノルウェーの森だったんですけど、電車の中で読み終わったときには、そのまま電車で知らない街に行ってしまおうかと思いました。おメンタルがおセンチでした。
 
村上春樹は「ハルキスト」と呼ばれる熱烈なファンがいることで有名ですね。有名な作家さんには熱烈なファンがいて当然だと思いますが、村上春樹に関しては一段階上、普通じゃない感じがしますね。
 
なんというか、自分の好きな作家を悪く言われたら、悲しい気持ちになると思いますが、まあ普通は「へー、おれは結構好きだけどね〜。」ぐらいのもんじゃないですか。
 
でも春樹に関しては違う。もし相手に春樹を少しでもバカにされようものなら、全力で理由を問いただし、完膚なきまでに叩き潰す。いかに春樹様がすごい人物かをとうとうと語り、世界からの評価も高いことをあげた上で、果ては相手の人格攻撃に及び、春樹御前のことを理解することのできない貴様のような家畜風情は木っ端微塵になりて地に帰るがよい、なんてことを相手の耳元で囁き続ける。
 
聖・春樹公のことを悪くいう奴あらば、我何人たりとも許さんと思ふに、汝らの渾身なる一撃により鉄槌を下さんとするも、いとをかし。なんてことになる。
 
それぐらい。ハルキストってのはそれぐらいクレイジーである。
 
しかしその気持ちが分からんでもないのだ。村上春樹の文章には、それほどまでに人の心を揺さぶるものがある。
 
僕も目の前で春樹大師のことを貶されたならば、49回舌打ちした上で、オーダーは揚げ物ばかり頼むかもしれない。それぐらいはするかもしれない。
 
とにもかくにも、文章の達人というのはこの世にいるわけで、リズムだったり、言葉のチョイスだったり、全てを包括した素晴らしい技術だと僕は思っている。
 
そこで冒頭の話題に戻るのだが、滝沢カレンさんのインスタグラムの文章がマジでやばい。
 
以前何かのテレビ番組で、滝沢カレンさんがいろんな映像に対してナレーションをつけるっていう
やつをやっていて。確かにそのときすでにやばかったのだけれど、当然それは台本があるものだと思っていたし、ネタとしてのものだと認識していたから、そこまで気にしていなかったのだ。
 
しかしこの前ライングループで「おじさんメール」で言い合う遊びをしていたときに(ちなみにこのおじさんメール遊びもすごい楽しいからオススメ)次は滝沢カレンメールしようってなって、インスタグラムがやばいってなったんです。
 
いや本当にヤバイですよ。著作権あるからここには貼れないけど、めっちゃめっちゃ。なんというか、簡単にいうと外国人が日本語を喋るとめちゃくちゃな日本語になって面白いっていうのの最上位版というのか。
 
とにかく、これを狙ってやってるとしたら相当センスいい。もうまじりっけなしにめちゃめちゃ面白い。なんかもう、思わず吹き出してしまう面白さです。
 
僕は言葉遊びみたいなことが大好きだから、余計気になっちゃうのかもしれないですが、コンテンツとしてこんなおもろいものはないなと。
 
久々に衝撃を受けた文章でした。暇な時にぜひ。ストレス吹き飛びますよ。
 
 
現場からは以上です。