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書評『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法:橘玲』幸せになりたい凡人へのレクイエム。

今回は書評である。さっき僕の大親友の友達からラインで、「アマゾンプライムで観れる映画のオススメ記事を書いてくれ」と連絡がきた。大親友の頼みだ、僕だって一刻も早くオススメを書いてあげたい。

 

もしかしたら彼は明日見る映画に困っているのかもしれない。であれば今日中にUPしてあげるのが親友ってもんである。それが友情ってもんである。何を隠そう、僕は友情には熱いタイプの人間である。

 

だが今日はダメだ。残念ながら今日はダメ。今日だけはダメである。

 

なぜなら今日はついさっき読み終わった本に衝撃を受け、「ああっ!この本の書評を書きたい!この本をオススメしたい!」ってなってしまったから。

 

こうなってはダメ。だいたいブログっていうのは筆が乗っている時に書くものだから。(初めて四日目のやつが何様)

 

とにかく今日は書評を書かせていただく。親友には申し訳ないけれど、でも大丈夫。きっと彼は分かってくれるし、何よりもこの本をオススメして、彼がこの本を読み終わった暁には、何も言わず僕のことを抱きしめ、小声で「ホンマありがとう」って言いながら涙し、肩を組み合いながら夕焼けに向かって二人三脚することになるだろうから。それほどの名作である。

 

しかしはじめに断っておくが、名作というのは僕の完全なる主観であり、一般受けするタイプの本ではないこと、(初対面の女の子には絶対に進めないタイプの本)そして小説ではなくて、ビジネスというか心理学というか、どちらかというとそちらよりの本であることをお伝えしておかなくてはいけない。

 

タイトルを見て、「ああ、橘玲ね」と思った方にはこれ以上説明する必要はないだろうが、決して万人受けするタイプの本ではないことはここで述べておきたい。

 

しかしオススメである。自分の友達には全員にオススメしたい。なぜならとっても楽しいから。

 

いや大丈夫、こっから説明するから。途中で飽きない限り最後まで書評として書ききるから。しかし書評!って歌って書き始めたくせにすでに800文字を超えてしまった。そろそろ指が疲れてきたから、本題に入っていいかな?(早く入れ)

 

『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法:橘玲

 

 

橘玲氏の本を読んだことがあるだろうか?

 

有名どころでいくと「マネーロンダリング」(小説)や「永遠の旅行者」(小説)や「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」(ビジネス本)がある。

 

特にマネーロンダリングは秀逸である。橘玲読んでみたいけど、ビジネス本あんまり好きじゃないんだよなーっていう人はぜひ「マネーロンダリング」から読んでほしい。僕はこの本を読んでからビジネスのこと考えるのがますます好きになった(今完全にサラリーマンだけど)

 

確実に僕の人生を変えた本であるから、ぜひあなたの人生も変わってしまえ。

 

さて、しかし今回の書評は

 

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 | 橘 玲 |本 | 通販 | Amazon
 

こちらである。そもそも書評っていうのは、読んですぐ書くしかないと思っている。そりゃ今まで読んだことある本について、なんでも書いていいっていうなら、1000冊ぐらいあるわけだけど、そうじゃない。やっぱり読み終わり直後の、最も興奮状態の時に書く書評こそが、その時に感じたことや、湧き上がっている熱い気持ちだったりを後世に残しておける唯一の方法なのだ。

 

何より3日たったら内容ほとんど覚えてないし。

 

早く本題に入ろう。

 

本の内容は、タイトルからわかる通り、この世知辛い世の中を生きていくには一体どういう方法がいいのか、どういう考えで生きていくのがいいのか、そもそもこの世の中ってどういう状態で、どういうことになっているのかという内容について、いろんな研究やデータ、心理学や進化論、生物学的、科学的にいろんな例を示しながら、筆者の考えを示していくものになっている。

 

冒頭から、「やったらできるという努力論はそもそも間違っている」という議題をぶち上げ、「そもそも人間は自分を変えることなんてできない」と、自己啓発大好き人間たちを奈落の底に突き落とす。

 

自己啓発が好きな人って、だいたい「人はやったらできる!人は変われる!変わるためにはまず自分の考えを変えましょう!ハレルーヤっ!」って感じの人が多い。(僕もそのタイプ)

 

だいたいそういう人は、まあ自分が普通のテンションの時はいいんだけど、ちょっと嫌なことがあったり人間関係で悩んでいる時に、「ほら、そういう考えがいけないんだよ。どうしてポジティブに考えないんだい?人生HPPAYじゃないか!ハレルーヤっ!」って言ってくると殺したくなる少しうざったくなるんですよね。

 

今まで能天気に相手の気持ちを考えずに、「ポジティブシンキングしなよ!」って言ってて御免なさい。この場を借りて、全人類に謝りたいと思います。(自分が鬱になって気づく他人の気持ちプライスレス)

 

この本の前半ではそんなポジティブシンキング馬鹿(僕のことです)を真っ向から否定するような「はあ?人は変われないよ?はい、乙〜」っていう内容の話を、科学的にデータを出して証明していきます。

 

その証明している内容が面白い。進化分類学に伴っていたり、服従の法則に則っていたり、チンパンジーとの対比によるコミュニティ論だったり。ありとあらゆるデータ(主に心理に関する内容)を引用して、おもしろおかしく紹介してくれます。

 

そして後半には幸福論を展開。自分は変われない。努力だって報われない。そもそも成功したってそこに幸福はない。じゃあどうすればいいのか。何を目的に生きるべきなのか。

 

そんな人生のテーマに、筆者は鋭く踏み込みます。もちろん内容は抽象的な話ではなく、現在の、2010年代の時代に則った話。そして終盤、著者はこの魑魅朦朧の世界に、才能のないパンピーな我々がどうやって生きていくべきかを、明確明瞭に示してくれます。

 

その結論は、この本の結論なので、ここでいっちゃうとあれかもしれませんが、そこ隠して書いても自分の言いたいこと言えないのでドカっと書いちゃいます(結論先に読みたくないパターンの人は、ここでブログを閉じて本買ってください。と言っても、結論知ったから本が楽しめないってことでは全くないですよ。小説のオチってわけでもないので)

 

 

 

 

結論を言うと、「好きなことして生きていくしかない」となります。

 

いやまあそりゃそうやろって言う話なんですが、抽象論ではなく、足場を固めて固めて導き出してくるのがその結論。「好きなことして生きていけたらいいよね」っていうことではなく、「もう好きなことして生きていくしか、幸せになる方法はない」っていう。

 

そもそも日本て相当イかれている国だと思う。好きでもない仕事をやり続ける人が圧倒的多数。明日から来なくても同じだけ給料あげますって言われたらみんな来ないだろうに。なるべくならやめたいって思う仕事を定年までやり続ける意志の強さは一体なんなのでしょうか。

 

好きでもない仕事をして、次の3月からあなた札幌勤務ねって言われて。嫌ですとも言えないから、札幌にとぶしかない仕事、嫌ならやめるしかない。周りの人はそういう話が出ても、「へー大変だね」ってなってるんだけど、いやいやちょっと待って。

 

次の3月から札幌行ってって言われるのって結構異常じゃないですか?なんで?なんで札幌なの?どうしても彼が札幌に飛ぶ必要があるっていうならわかる。現地でしかできない仕事で、しかも彼にしかできない仕事なんだ!っていうならわかる。そりゃ札幌行くしかないでしょう、彼がやるしかないでしょう。

 

でも話を聞くと全然そんなことないじゃない。「いや社内人事の関係で、同期のうち一人は札幌に行くんだよ」って。なんですかそれ、なぜ一人札幌に行くことが決まっているんですか、なぜ関東の人間が札幌に行く必要があるんですか。

 

このご時世に情報は全てweb上で共有できるだろうし、会議だってweb会議でもビデオ会議でもなんでもできる。なぜ、なぜなんだ。。僕だったら理由なく札幌行けって言われたら絶対やめると思うけどな。(いや札幌ちょっと住んでみたいから行くかもしれないけど)

 

とにかく会社ってそういうもんだからっていうことで、無条件に受け入れていることって、実はとっても多くて、そこちょっと疑って行くことも必要だなって思っている。この本はそんな入り口の、導入部分を紐解いてくれた本だなと思います。

 

そもそも自分は筋金入りの心理学大好き人間だから、他の人からしたらこの本でも重いわってなるかもしれないんだけど、ぜひ最後まで読んでみて欲しい。そして一緒に人生を語り合いたいと思う。

 

僕らはきっとどこかで人生を諦めてしまっている。ある程度の部分を諦めてしまっている。でも人生ってもっと自由なはずだし、もっと気ままに生きていいんじゃないかって思う。もっとふざけていいと思うし、もっと適当でいいと思うんだ。

 

完全な人間じゃなくたって、言いたいことは言っていいはずだし、できる人じゃなくても、自分のやりたいようにやらせてくれって言ってもいいんじゃないか。できない部分は仲間で補い合えばいい、完璧になってから発言しろって言われて、完璧待ってたらおじいちゃんになっちまう、むしろ自分は最終的にも完璧になれる自信がまったくない。

 

そんなら今すぐ言いたいこと言って、やりたいことやって、ダメならまた考えればいいんじゃないか。

 

 

幸せになるためには、好きなことをやって生きていくしかない。この飽食の時代、最低限の衣食住が確保されたら、あとは好きなことやって生きていく、そんな人が増えてくるんだろうな。

 

乗り遅れないように、いやむしろ先頭を走るぐらいの気持ちで、ふざけて生きていきたいものだ。なあ、みんな。

 

現場からは以上です。

 

P.S.

次は「貧乏はお金持ち:橘玲」を読み始めました。(2回目だけど)

 

書評書くの本当に難しい。結局自分が言いたいこと言うだけになってしまう。

 

でも、それがいい。