前田裕二さんのメモの魔力が最高すぎて言葉が続かない。[書評]

前田裕二さんの著作「メモの魔力」を読んだ。
 
一言で言うと最高である。最高以外の何者でもない。
 
何が最高かというと、、っていう話をこれからしようと思うのだけれど、冷静に話せる自信がない。
 
冷静沈着で有名なヨウジホンダであるが、今に関して言えば「冷静」でも「沈着」でもない。
 
そもそも「沈着」とはどういう精神状態なのか。
 
今ググって見たのだけれど、正直全然面白くなかった。「沈着」の検索結果は全然面白くないということがわかった。
 
せっかくググったのに、かなり時間を無駄にした感じがする。みんなにも今の自分の気持ちを味わって欲しいから、検索結果は載せないことにする。
 
 
とにかく僕は今興奮している。メモの魔力の魅力について、一刻も早く伝えたいのだ。魔力の魅力をメモりたいのだ。
 
著者である前田裕二氏についての説明は、ここでは省く。知らない人も多いかもしれないが、そんなことは僕の知ったこっちゃないし、簡単に言えば石原さとみさんの彼氏である。
 
さらに付け足すとすれば、ライブ配信サービスShowroomの社長であり、元DeNaであり、早稲田卒であり、元ストリートミュージシャンだ。
 
そんな経歴の詳しいところは、前田氏の前著「人生の勝算」を読んでいただくとして、今回年末に発売された前田氏の最新刊「メモの魔力」である。
 
これは去年ネットで最も話題を作った男とも言える幻冬社編集者の箕輪厚介さん編集の本であり、前田裕二氏のライフワークとも言えるメモの力と、その力を最大限効果的に使う方法を書いた本である。
 
この本は箕輪さんという、ネットお祭り男の仕掛けている本だけあって、去年末発売前から重版連発(まあ作戦通りな部分もあるでしょうが)ネットではまあまあ話題になっていた本だ。
 
しかし読書大好きヨウジホンダも、今回は手をつけていなかった。
 
前田さんも、箕輪さんも、前田さんの本も箕輪さん編集の本も大好きだったのだが、それでも買うつもりはなかった。
 
なんせメモの本である。しかもどうやらそのメモ術は、紙のノートにペンで書くスタイルだと言う。
 
僕もメモ自体は使っている。captioというメモアプリはボタン1つで起動、さらにボタン1つで事前に登録してあるメールアドレスにメモを飛ばしてくれる優れものアプリである。
 
デザインのアイデアだったり、動画見てるときに思いついたアイデアとかをメモするため去年ぐらいから重宝しているのだが、メモといえば基本それだけ。
 
考えをまとめるときはEvernoteを昔から使っており、紙のメモなんていうのはそれこそ学生の頃からさえ使っていなかった。
 
そもそも以前も書いたかもしれないが、僕はペンで字を書くのが嫌いだ。手は疲れるし、自分の字そんな好きじゃないし、急いで書くと特にひどい、見れたもんじゃない。
 
だから、紙のメモを書くなんて今後の人生ないと思っていた。だから今回の本は、読んでも無駄だと思った。
 
そんなわけでスルーしていたわけだが、ひょんなことから前田さんが実際にメモしているところを目にし、さらにメモがいかによいかを語っている動画を10分ほど見ただけで、あっという間に買うことを決めていた。その内容はブログにも書いた。
 
 
「ニシノコンサルの面白さとバックグラウンド再生という名の革命」
 
 
自分でも驚きを隠せないほどの心変わりである。まさに「意志薄弱」これぞ「優柔不断」
 
で、早速本屋に寄れる時間があったので、本屋で即買いし、実家に帰る予定があったので、これ幸いとばかりに新幹線の中で読破した。
 
簡単に言うと最高だった。
 
というか、これまでの僕の読書の仕方は、自分に都合の良い部分だけ取り入れて、読書自体を楽しみながら学びに繋がればいいなあというスタンスでやっていたのだけれど。
 
メモの魔力を読んでいて、読み終わる頃には考えが変わっていた。
 
ここに書いてある通りにやろう、前田さんのいう通りにやってみよう、どうせやるならフルコミット、誰よりもやってやろう。そう思えたのである。
 
とは言えこれは、メモの魔力を読んだからというわけではなく、2019年は本気でやり切る年と決意を固めていたからというのもあったとは思うのだが。
 
良い時期に良い本に出会えたと思う。
 
今までのように、中途半端に、たくさん消化している中で、何か身につけばラッキーという勉強スタンスではなく、貪欲に全てを吸収するつもりで勉強なり、物事に対して取り組むことに決めた。
 
そう思えて、そしてその方法を具体的に示してくれたのがメモの魔力である。
 
最高である。端的に言えば最高である。英語で言えば “Saikou” である。
 
本の内容を早く話せ、と思っている人もいるかもしれない。僕も読んでる側ならそう思うだろう。
 
お前の話はわかった。そこまで言うなら本の内容を聞かせろ。前田さんの話が聞きたい、と。
 
そう思ったことだと思う。
 
わかる。言いたいことはわかる。痛いほどにわかる。痛い、なんならもう痛い、しっかり痛い、前歯が痛い、おそらくこれは虫歯である。
 
本の内容を伝えたい。少し長くなるかもしれないけど、なるべく簡潔に伝えたい。はっきり言って、こんなブログ読んでる場合じゃない。今すぐメモの魔力を読むべきだと思う。だからこそ早く伝えたい、魅力の魔力を伝えたい。
 
普段、いろんな動画を見漁っているので、前田さんが喋っているところも過去に見たことがあった。もう明らかに頭が良いし、具体例とか説明がすごくうまいし、抽象化したりまとめたり、聞き手に合わせて話すのがうまい人だなあという印象だった。
 
こんな風に考えれたり、話せたり、説明できたり、返しコメントができたら、かっこいいんだろうなあ。
 
そう思っていたのである。
 
さらに堀江さんや箕輪さん、キングコング西野さんに家入さん、秋元さん、見城さん、、、僕がすごいなぁと思ってフォローしている人が軒並み誉めそやしているのが前田裕二である。
 
前田裕二とは何者か。どうしてそんなことになっているのか。どうやってそこまで上り詰めたのか。
 
メモの魔力によれば、それは全てメモのおかげであると言う。
 
全ては言い過ぎたかもしれない。しかしほとんど、前田裕二の根幹にあるのはメモの魔力であると。
 
そう語っているところからスタートするメモの魔力。もうね、メロメロ。メモにメロメロ。メロにメモメロ。
 
前田さんのメモの取り方は大きく分けて3パターンだ。
 
「具体」「抽象」「転用」
 
以上です。そのメソッドは非常にシンプルでわかりやすい。
 
「具体」
 
これがいわゆる世間一般で言うメモの部分だ。具体的に興味があったこと、琴線に触れた言葉、気になったアイデア、フレーズ、とりあえず興味を持ったワードをメモっておく。
 
普通はメモってこんなもんだ。それを次の日とかに見直して、そうそうあの人こんなこと言ってたな〜、あははははは、、
 
メモってこんなもんだと思う。「あとあと見返して、思い出せるように書き残すもの」それがメモ。
 
しかし前田裕二のメモは違う。
 
一般的なメモの部分である「具体」から、さらに先に2つのパートがある。
 
「抽象」
 
前田裕二のメモの魔力の最大の魅力はこの部分だと思う。いや、次の「転用」も捨てがたいのだけれど、やっぱり前田式メモ術の真髄はこの「抽象」に込められていると思う。
 
このパートでは「具体」で書き残しておいたメモを抽象化させる。
 
全てのメモったアイデアや、言葉、気づき、を「なぜこのアイデアはすごいのだろう」「なぜこの言葉に自分は惹きつけられたのか」「なぜあの人はこういう言い方をしたのだろう」、、、
 
なぜ、なぜ、なぜ、なぜ。
 
ひたすらに自分に問いかけ、なぜを明らかにする。具体的なエピソードから、法則や原則、真意をさぐりだし、具体から一段階あげた抽象というステージまで引っ張り上げる。
 
この作業がすごい。この作業を毎回必ずするようにメモを取ると言っても過言ではない。
 
抽象化とは、例えばアイデアであれば、そのアイデアを具体的な例の話から、抽象化した汎用性のあるパターンにまで昇華させる。
 
これは言葉を変えれば「言語化」そのものであり、具体例ではなく、なぜそれがいいのか、その本質の部分を言葉にして説明できる状態にするということである。
 
僕は最近考えていて「頭がいい人(と世間から評価を下される人)」というのは間違いなく「言語化」がうまい人だという結論に至った。
 
言い換えれば、「抽象化」した内容での会話を行えるということであり、抽象化した内容の会話をすることができれば、より広義の、大きな枠で見た会話ができると思うのである。
 
そしてそれを、世間では頭のいい人というのではないかなと。
 
物事を考える際に抽象化して考える癖がついていれば、具体をすぐさま別の例に落とし込めるし、具体例を挟まずに抽象化した部分の本質的な議論ができる。
 
「具体例を出して相手にわかりやすく説明しよう!」というのは、ビジネスマンとしては当然のテクニックだと思うのだが、それは前提に「難しい(抽象化された)話では相手に伝わらないぞ!」というのが前提にあるわけであって、もし相手が抽象化に慣れている人ならば、お互いに具体例が必要なく話を進ませることができる。
 
具体例というのは、一旦具体に落とし込んであげないと相手が理解できないからやる作業であり、やる必要がないならやらなくていい作業だと思う。なんせ本質の話がしたい場合は、それは寄り道でしかないから。
 
寄り道は少ない方がいいし、具体で難しいのは寄り道しているうちに本質が曖昧になってしまって、議論の論点がずれることがよくあることである。
 
なんせわからない人に具体を持って説明しているのだから、なるべく本筋から逸れないように誘導してあげないと、あっという間に筋から逸れる。それは具体的に言えば、「迷路を上から眺めてやれば(抽象化して大外から眺めることができていれば)迷わないけれど、実際に迷路に入った状態で壁沿いに進むと(具体例だけ拾って本質を捉えていないと)迷う」ってことだと思う。
 
具体的に言って逆にわかりづらくなるという事態になっていないことを祈るが、とりあえずまあそういうことだ。
 
簡潔にいうと、抽象化して喋れれば議論も可能だし、本質を掴んでいるから他の例への転用が容易であるという話だ。
 
「転用」
 
そこで次、3つ目のパートである。
 
「抽象」化した内容を、では自分に落とし込んでみるとどうだろうかと考えてみる。
 
ビジネスアイデアの具体例を、汎用性のある内容まで抽象化して、それを自分に転用できる方法を考えてメモっていく。
 
これである。これがもう最高。ただの最&高。
 
何よりメモの魔力には、「ノートの具体的な使い方」のレクチャーが丁寧に書いてあるので、それを真似すればいいだけなのだけれど、この「抽象」「転用」を必ず考えて書くことを前提としているのがすごい。
 
つまり、メモって具体で終わることは許されず、必ずそこで抽象化と転用まで落とし込まないといけない設定なのである。
 
しかし間違いなく、人生が具体的に変わり始めるのって、メモを取った時じゃなくて、そのメモを自分の人生に活用でき始めたときであると思うので、この転用までの流れは必然であり、合理的であり、悪魔的である。
 
なんせ楽しい。これは僕が普段細かい疑問も言語化するのが好きだったというのもあるかもしれないが、抽象化するのが楽しすぎる。
 
そして転用が楽しい。
 
自分のことで落とし込んでいくのが楽しい。これを自分の勉強に取り入れるとしたらどうだろう。ビジネスとして考えるならどうだろう。
 
特に僕はビジネス系のコンテンツを見るのが好きなので、転用は自然とビジネス案件によりがちになり、転用する=ビジネスでアイデアを試す、という展開になる。 
 
これが最近僕がまたFDYに力を入れ始めた理由でもある。
 
アウトプットする場として、自分の中でビジネスとして実際にアイデアを試せる場所は絶対に必要で。
 
人それぞれ、なんでもいいと思うのですけど、僕の場合はそれがFDYでしっくりくるんですよね。
 
実際マジで「メモの魔力」は最高なんで、本当に読んでほしい。もう他の本一切読まなくていいから、これだけでも読んでほしい。つい前の記事で本の紹介したけど、こっちの方が絶対人生変わる、いや岡田さんの本もめっちゃいいけど、それこそメモの魔力読んでから読めば、10倍身につくと思う。
 
こんなにオススメしたい本は人生で初めてかもしれないってぐらいオススメです。2019年ナンバーワン。まだ始まったばかりですけど。
 
絶対読んで、メモとって、アウトプットして、一緒に人生遊ぼ?
 
現場からは以上です。